英語通信とは、Wouse English School 代表の小林が、生徒および保護者の皆様向けに月2回発行している英語に関するお便りになります。
小林は、これまでに海外日本人学校校長や私立小学校英語科主任、校長、英語科指導法の大学講師などを歴任しています。
ぜひ英語学習の参考にしてみてください!
子どもに手をかける、言葉をかける
今では著名な女流作家になった A さん。子どものころにお友達とボール遊びをしていて、誤って転倒し、膝を縫うけがをしてしまいました。べそをかきながら帰宅した彼女を迎えた母は、傷ついた膝をやさしく手で洗い流しながら、「これで、A ちゃんは、もう脚のモデルさんには、なれなくなっちゃったわね」と誰にも言うともなくつぶやいたそうです。
叱られたくなくてほっとしたような、でもつるつるすべすべだった自分の膝に傷をつけてしまったことが、ありありと蘇ったそうです。
長じて今、この母心を察するに、やはり、大切に育てた子どもの体にであれ心にであれ、体に残る傷がつくということは、無念極まりないという思いがあったのでしょう。母としては、娘がやがてどのような女性に成長しどのような人生をその脚で歩んでいくのか、毎日祈りのような気持ちを込めて、大切に育ててくれていたことと思い返したそうです。
一方の父は、叱る言葉は厳しかったのですが、行動として A さんに愛情を示してくれたそうです。生後間もなく肺炎を起こし、命の危ぶまれた私に匙(さじ)を投げた研修中の若い医師を、やはり若かった父が叱り飛ばして、夜を徹しての治療に向かわされてくれたという話です。
この話は説明や理屈を超えて、子どもの命を守ろうとする父親の強い愛情を知らしめ、A さんの存在を根底から力強く支えてくれたと思います。
Wouse English School のスタッフは A さんのご両親のような思いを込めてレッスンをしています。幼稚園年長さんから中学1年生までの大事なお子様をお預かりしています。お一人一人の安全・安心を基盤として、しっかりと英語力をつけていくことが私たちの使命です。手をかける、言葉をかけることをこれからも実践してまいります。